交番の水仙咲いて事故はゼロ
それはねえ恋しているわ蜜柑剥く
歌声に歌声重ね冬の川
菓子パンでお腹いっぱい春隣
友人と同時に転ぶスケートよ
林田麻裕
ひろさんは
背中が痛くて、良かったり悪かったりで
ゴロゴロしています。
俳句が出来ません。 とラインがありました。
太箸や四代そろひし日も遠く
朝刊のバイク近づく姫はじめ
カーテン越しまだ夜のあり姫はじめ
悪しき世に静かに炊ける七日粥
風花やゆるゆる練りて吉野葛
松井季湖
写真 季湖・七日粥
マフラーに顔をうずめて問題集
初句会笑って食べてまた笑う
列車にて続く連句や初句会
寒たまごラジオ体操はじまるよ
良いニュース聞き大根に落し蓋
おーたえつこ
若水を汲むや御年百二歳
すくと立ちしんしん回る独楽さびし
初御空世界秩序はどうなるの
淑気満つなだらかな坂登る杖
初春の総白髪の母白寿
たかはしすなお
冬の夜の音無き時間黒豆煮る
真夜に来るぽんとスタンプ初メール
凸凹の頭一列初みくじ
寒晴れの色鉛筆を五、六本
寒北斗夜の目薬一,二滴
つじあきこ
写真 あきこ・京都府立植物園
幸せを呼ぶ緑の鳥・クロタラリア・ニンガミー
(グリーンバードフラワー)
マスクして顔が怠けてしまうなり
冬日まだらにひかりときどき会話
折り鶴の折り方忘れちゃんちゃんこ
真っ白の猫と行き合う淑気かな
ワイルドにバーガー喰らう女正月
辻水音
手紙読む指にセロリの匂ひけり
友の字の吾子の字に似て星冴ゆる
寒卵溶いて亡き子に蒸すプリン
手離せぬ夫とスマホと年を越す
引退は寂しい言葉冬青空
はしもと風里
指で書く結露の窓のSOS
石蕗咲いて母と私を繋ぐ道
過ぎし日の産着にくるむ寒卵
聖歌隊連れてシベリア寒気団
ひと回り若い友だちセロリ噛む
波戸辺のばら
写真 のばら・クロガネモチ
