繭玉抄
林田麻裕
好きな人に会いに行く日は白い靴私に話しかける力を
ポリポリと胡瓜噛む音が響いて父母何を考えている
ガスパチョをパン屋で買って一気飲み山へ山へと漕いで行こうか
赤ちゃんのように大泣きしたいなあそしたら白髪なくなるかなあ
ええ私は本の虫です脱皮して蝶になるかはこれから次第
歌仙「夏の旅」の巻
連句部(おーたえつこ・辻 水音・波戸辺のばら・つじあきこ)
挿絵(切絵) 辻 水音
夏の旅みんなで湖畔めぐりかな あきこ
ヨット浮かんできらめく水面 水音
気球から巨大墳墓を見下ろして えつこ
星の王子と結ぶ友情 のばら
月昇る車座になる演劇部 あきこ
夜食のあとのオロナミンC 水音
柿の実を狙う熊きてウロウロと えつこ
恋人と行く脱毛サロン のばら
カラオケで愛燦燦と盛り上がる あきこ
美空ひばりの笑顔テレカに 水音
落日の横浜埠頭かもめ鳴く のばら
赤い煉瓦の倉庫解体 えつこ
モロッコの逃亡暮らし寒の月 水音
ロングコートをチェストから出す あきこ
鮮やかなブラックジャックのメス捌き のばら
高値の本を選る古書店主 えつこ
楼門の下鴨神社花しだれ のばら
夢追うように陽炎を追う えつこ
母が呼ぶ春鮒釣りをしておれば 水音
蓋の開いてる笛吹きケトル あきこ
爺ちゃんの捜索届交番で のばら
ドラキュラ伯の永久(とわ)を彷徨う えつこ
松の木の足元にある蛇苺 水音
クワガタムシの観察日記 あきこ
リスナーはフォー・セインツをリクエスト のばら
あなたの過去は知りたくないわ えつこ
筋肉の今は萎びた腕枕 水音
バルーンコーデのスカート履いて あきこ
満月をおたふく風邪のベッドから えつこ
爽やかにメン!少年剣士 のばら
秋夕焼伸ばしてたたむ中華麺 あきこ
山用シートまっさらなまま 水音
金ピカの仏に禁酒お願いし えつこ
磯遊びする寛一お宮 のばら
花朧いで湯の宿の常連さん あきこ
菜飯はふはふ良きおもてなし 水音
歌仙「強風に」の巻
連句部(おーたえつこ・辻 水音・波戸辺のばら・つじあきこ)
挿絵(切絵) 辻 水音
強風に踏ん張っているトマトかな のばら
冷やし中華に大きめのハム えつこ
さくさくと万能ハサミよく切れて 水音
すぐにやる課の朝ミーティング あきこ
フラメンコ月の真下で踊ります のばら
新酒に酔って小川にはまる えつこ
ここはどこコオロギの鳴く声しきり 水音
道に迷ったふりして甘え あきこ
尾瀬ヶ原歩荷の君に一目惚れ のばら
モウセンゴケをだいじに増やし えつこ
減らすものゴミと贅肉不平等 あきこ
無人の島で体験ツアー 水音
釣り上げたワカサギさばく月明かり えつこ
三和土に残る落ち葉三枚 のばら
路地奥へ町家長屋の築百年 あきこ
舞妓さんたちお稽古帰り 水音
水底の息吐く気配花の昼 あきこ
蝶追いかけて河童に出会う 水音
マイセンの食器揃えて夏近し えつこ
ドジャーブルーに染まる球場 のばら
真昼間の星空観測居眠って あきこ
頭並んで新生児室 水音
のら猫ものら犬もいず梅雨寒し えつこ
紫陽花寺の回転扉 のばら
語り部は人間魚雷の生還者 あきこ
妻が愛しとなぞる砂浜 水音
潮焼けも恋煩いも治らない えつこ
おかきポリポリ韓流ドラマ のばら
新幹線ルート混迷月更ける 水音
小雨上がって刈田の匂い あきこ
人びとは鐘に祈りて風白し のばら
モナリザに眉描いてあげたい えつこ
腕ひろげバンジージャンプ鳥のごと 水音
ゆあーんゆよーん春空晴れて あきこ
花衣夢工房で誂える のばら
遍路を終えて寝坊うれしく えつこ
六月の虫活 写真 季湖
5月号でもお話しましたが、一つの卵鞘から
100〜300匹生まれると言われているので、
単純に計算して ✕9個でおよそ2700匹の
蟷螂がわが家の庭で誕生したことになります。
その中で成虫になれるのは2〜4%…厳しい
ですね。
今年は見かけることが例年より極端に少なく、
脱皮の場面に遭遇することも一度もなく、
何だかツマラナイ庭模様です。
最近ハマっているのはハゴロモの幼虫。虫好きの間では虫界の小林幸子さんと呼ばれています(笑)
大好きなシジミチョウと蝶々界の大阪のおばちゃん、その名もツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)、
飴ちゃんは持ってないけど(笑)
青い花は、ブルースターです。実際はもう少し淡いブルーです。
