ありがとうございました

 

先日朝刊に、辻桃子先生の訃報記事が出

いました。80才。

はじめて桃子先生にお目にかかったとき、

生は40代だったんだ。

ひと目見たとき天女みたいだと思った。その

ときふわりとお召しになっていた、なにやら透

き通った上着が薄緑色で、地中から出て殻を

脱いだばかりの蝉の羽みたいだと思ったので

した。羽衣ということばが頭に浮かんで、それ

で天女。

もうひとり、最近亡くなったのは夫の父。93才。

その義父の本棚に辻桃子編の俳句歳時記

あった。私があげたやつ。私の句が載ってるか

ら。なにげなく棚から抜いたら、付箋がいっぱい。???と思って付箋のページを開いてみ

たら、私の句の掲載ページ。びっくりした。ぜん

ぶ探し出したんだ!

付箋が貼ってある以外はほぼ新品。使った

した形跡はまったくなしでした。

自分でも忘れてるような句だらけで。

桃子先生、お義父さん、いろいろありがとう

いました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

             おーたえつこ

                       写真えつこ・歳時記


 

       行列

 

並んで待つことが苦手だ。どんな美味し

い店でも行列ができているとパスする。

今、備蓄米放出のニュースが世間を賑わし

ているが、これにも行列がかかせない。

私は幸いにも、生協で一年間の米の予

約をしていたので、比較的安価で、購入

ができている。だが、この秋からの新米

の予約ができるかどうかは分からない。

もし、予約ができなかったとしても、

慌てないだろう。何とか工夫して乗り切

る自信はある。しかし、米だけは日本で

賄えると思っていたが、実はそうでは、

なかったいう衝撃は大きい。

 コロナの時のマスク不足にも、店頭に

並ぶことはしなかった。ワクチン争奪戦

も何とかなるだろうと、静観していた。

 そんな私でも、ひとつだけ並んでいる

場所がある。猫の点滴治療で、動物病院

の受付15分前に行って並んでいる。

        波戸辺のばら

           写真のばら・東福寺北庭

 

 


季湖さんの日々

     写真 季湖

 カマキリ以外にも魅力的な虫はたくさん。

ただニホンアマガエルとはまだおめ文字叶わないのが気がかりです。

朝に夕に虫活花活を日々の楽しみとしていますが、このところの暑さに、

歩く熱中症警戒アラート(娘たち)から「あんまり長い時間庭に出んように」とのお達し。
ハイ、気をつけながら楽しみます🎶 
 


水馬

         

 瓔の仲間には、どちらかと言うと虫が苦手

な人がいるので、虫の俳句は少ない。でも

蝉・蝶・蝸牛は数多くある。そして水馬も題

材になることが多い。水面を歩く?泳ぐ?

あの姿が独特でつい俳句に詠みたくなるの

だろう。水馬は飴のような匂いなのでアメン

ボと言うらしいが、捕まえた事がないので

実際のところはわからない。

 ところで水馬はアメンボ科の昆虫で、肉

食性で水面に落ちた虫や水中昆虫を捕

食している。水面を歩くだけでなく、空を

飛ぶそうだ。あの体に翅があって広げて

飛ぶらしい。

以前小学校の運動場の水たまりに水馬が

いた謎が解けた。水面から翅を広げて飛

び立つアメンボウを想像したら、昆虫と言

うのも納得出来る。

  あめんぼのなにもしてない後ろ足

     中原幸子

 志賀邸のここを塒にあめんばう

     畑田ほずみ

 あめんぼう会ひたいひとはいま北京

     はしもと風里

             たかはしすなお

                        写真すなお・水馬